玄米がカラダに良い理由
玄米って何?
玄米とは、精白する前の米です。
収穫した稲から籾殻(もみがら)を取り除くと玄米になります。
玄米から米ぬかや胚芽(はいが)を取り除き、胚乳の部分のみにしたものが白米です。
名前の「玄」は「うすぐらい色」を指し、白米に比べて薄い茶色がついているのが特徴です。
そのままの玄米は植物の種子の機能が残っており、土に植えるとやがて芽を出します。
商品として流通している玄米の多くは熱処理で乾燥させてあるため、発芽しない場合もあります。
玄米は健康食やダイエット食の中心的存在として取り上げられる事が多く、
栄養価に優れた食材として非常に人気です。
無農薬がオススメな理由
玄米食を取り入れる際は、無農薬の物を使うことをオススメします。
農薬を使用した稲の玄米には、内部に残留した農薬が含まれていることがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性があります。
健康のために玄米食にしても、毒となる化学物質を一緒に摂取しては本末転倒です。
稲で残留した農薬が一番多く含まれる部分は外側の「籾」の部分で、次に「ヌカ層」です。
玄米はヌカ層を取り除かないため、白米に比べて農薬が残留する可能性が高いといわれます。
そのため、玄米食をお考えの方は、特別栽培や有機栽培など無農薬のものを選ぶことをオススメします。
玄米と白米の栄養価比較(150g:茶碗一杯当たり)
-
食物繊維 玄米5.3mg 白米0.6mg 白米に対する玄米の栄養価 約8.8倍
セルローズなどの食物繊維が豊富なため腸の運動を助け、コレステロールや糖分、ダイオキシンなどの発がん物質を体外への排出を促す働きがあります。便秘解消や生活習慣病や心筋梗塞などの予防にも役立ちます。腸を綺麗にしたいときや、食生活の偏りが気になる方は玄米食で腸のリセットをオススメします。食物繊維が多い分、消化不良になる場合があるため、炊飯の前にしばらく水に漬けるなど調理法を工夫してみましょう。 -
ビタミンB1 玄米0.24mg 白米0.05mg 白米に対する玄米の栄養価4.8倍
ビタミンB1は体内で糖質をエネルギーに変えるのに必要不可欠です。 これが不足するとエネルギーに変換できなかった分の糖質が脂肪として体に溜まり、肥満の原因なるとも言えます。また、イライラする、疲れやすいと言った症状も現れます。肉中心の欧米型の食生活が主流になりつつある現代人が特に不足しがちな栄養素の1つです。 -
ビタミンE 玄米1.1mg 白米0.3mg 白米に対する玄米の栄養価3.7倍
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも言われ、ホルモンの分泌を促します。抗酸化作用によって血管の老化・血中コレステロールの酸化を防ぎ、血行をよくする働きがあり、動脈硬化や更年期症状の予防も期待できます。血流が良くなることで、肩こりや冷え性、肌荒れなどの対策に効果的です。